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メーカーからの一言
−危ない壊れるは過去の話、最新のエアサスはマジ使えます−
エアサスは特殊アイテムではない
エアサスというのは「Air Suspension」の略で、要するに空気のバネのこと。その名の通り、圧縮空気の弾力性を利用したバネ装置のことで、コイルスプリングやリーフスプリング(板バネ)といった一般的なバネの部分を、エアバッグに変更したものだ。
カスタムシーンにおけるエアサスは、通常は社外のアフターパーツを使ってカスタムされた足回りのことを指す。しかし、エアサス自体はメルセデスやレンジローバー、トヨタや日産といったメーカーの高級車でも設定されているし、乗り心地を重視する観光バスや高速バスでは標準装備となっていることも多い。またノンステップバスなどの場合、空気やバネの空気を抜いて車高を下げることで、乗り降りの手助けをする装置としても機能しているし、トラックなどでは走行中の荷物の保護といった意味でも利用されている。つまり、エアサスというのはカスタムカー御用達の怪しうアイテムではなく、自動車業界では合理的な足回り(懸架装置の一部)として認知されているのだ。
もっとも、いくらエアサスが一般的に認知されているメカニズムだとは言っても、カスタム業界で使われているエアサスが、自動車メーカーの純正品と違うのは確か。では何が違うのかというと、それは『改造パーツ』であるということ。基本的なメカニズム自体は同じでも、パーツメーカーやショップが独自に開発したオリジナルパーツが、自動車メーカーが莫大な予算と時間をかけて開発した純正パーツと同等というわけにはいかない。さらに言えば、パーツ自体には問題がなくても、それを装備するビルダーに正確な知識と技術がなければ、見た目だけの危ない足回りとなってしまう危険性もある。ただし、逆に言えば、パーツ自体がしっかりしており、装備するビルダーの腕が良ければ、エアサスを装備してもなんら問題はないのである。
エアサスの構造は以外にシンプル?
ではカスタム業界におけるエアサスのメカニズムとはどういうものか?
これは簡単で、先にも書いたように、コイルやスプリングやリーフスプリングをエアバッグに変更したものと思って差し支えない。このエアバッグこそがエアサスの最重要アイテムで、エアバッグに流れる空気が流れる「ホース」、空気を溜めておくための「タンク」、タンクに空気を送り込む「コンプレッサー」、空気を抜く「バルブ(電磁弁)」、エアバッグの空気圧(空気の量)を確認する「エアーケージ(メーター)」、空気を入れたり出したり調整する「コントロールスイッチ」といった、エアサスキットの基本アイテムは、全てエアバッグを動かすための補助装置といっても過言ではないのだ。
エアサスと聞くと、複雑怪奇なアフターパーツといったイメージを持っているユーザーも多いようだが、エアサスというのは実は非常にシンプルな装置なのである。
エアサスカスタムの重要ポイントは?
構造自体はシンプルなエアサスだが、下手な組み方をすると極端に危ないクルマとなってしまう。
まず気をつけなければいけないのがエアバッグ。走行中に突然エアバッグが破裂したり、急にエアが抜けたりしたら...、考えただけでも恐ろしい。
もっとも、エアバッグ絡みのトラブルは、そのほとんどがビルダーの設置ミスに起因する場合が多い。最近のエアバッグは丈夫で信頼性も高いので、よほど下手な取り付け方をして、エアバッグがタイヤに干渉したりしなければ、破裂するような危険性はゼロに近い。また、仮にエアバッグからエアが漏れを起こしても、最低地上高を確保出来るように工夫された商品も市販されているので、それほど心配することはないだろう。
エアバッグ以外では、電磁弁のコントロールが利かなくなったり、タンクに水が溜まったりといったマイナートラブルも報告されているが、いずれも致命的なトラブルでないので心配は無用。先でも書いたように、エアサスというのは構造がシンプルなこともあり、ひと昔前の油圧シリンダーを使ったハイドロリスクなどと違って、「注意してても壊れる時は壊れる」とか「ユーザーのマメなケアが不可欠」といった類いのメカニズムではない。とくに現在市販されているエアサスのキットは、腕の良いビルダーが普通に装着しさえすれば、ユーザーはほぼノーメンテナンスで使用することもできるのだ。
ロワードとエアサスはイコールではない
「エアサスを装着すれば車高が下がる」と考えている人も多いようだが、これは間違いではないが、正解でもない。
確かにコイルオーバータイプのエアサスなどでは、エアバッグの空気を抜けば車高はそれなりに下がる。しかし、フルスラムドなど、車高をベタベタに下げるためには、車高を下げるための足回りの改造が必要になる。いわゆるロワードと呼ばれるカスタムになるのだが、これはこれで様々な方法があるので、今回は割愛させていただく。
もっともコイルスプリングをエアバッグに交換し、ダンパーをショートストロークのものに交換したり、取り付け位置を変更するといった微調整だけで、それなりの車高を実現する方法も進んでいるので、この辺は予算や好みに応じてプロショップに相談してみると良いだろう。
様々なエアサスが存在する
エアサスには「前輪独立タイプ」とか「4輪独立タイプ」とか「ハイスピード」とか「ハイプレッシャー」とか、様々なキャッチコピーが付けられたキットが存在する。
「一体どれが一番いいの?」と思う人もいるかもしれないが、これは要するに使われているパーツの違いや、組み方の違いによるもので、どれを組めば正解というものではない。好みや使用目的に応じて、オーナーの最善のチョイスというのは変わってくるので、興味のある人はショップに相談してもらいたい。
エアサスを装着して日常生活に役立てよう
クルマというのは基本的に車高が低ければ低いほど格好良く見える。
しかし、スタイル重視で車高を下げ過ぎてしまうと、どうしても公道では乗り難くなってしまう。せっかく苦労して愛車をカスタムしたのに、「道を選ぶから、乗るのはカーショーやイベントの時だけ」と嘆くユーザーは数多い。
また「愛車を格好良くカスタムしたいけど、ファミリーカーなので乗り難くなるのは困る」といったジレンマを抱えているユーザーも多いだろう。そんな人にはぜひともエアサスの装着をオススメしたい。










